バーチャルエンジニアリングを読んでの感想

IoTがどのように製造業に貢献するか、考える中でいろいろと情報収集していました。そんな中で初めて感銘を受けた著作があったので紹介していと思います。

藤本先生の生産マネジメント入門は生産管理を学ぶ上でとても参考になりました。中小企業診断士の勉強の際にも、仕事で製造業のお客様を担当する際の会話ベースにも、SAPの生産管理系のモジュールを理解するうえでも役立ちました。勢いあまって藤本先生の放送大学の講座を聴講し単位を取得したのも懐かしい思い出です。

そんな勉強をしてから10年程経過し、IoTがどのように製造業に貢献しうるか、俯瞰的な目で理解したいと思い、改めて上記の著作を読んだのですが、すり合わせの強みから、現在のDXの流れとの間にあると感じていた大きな溝がさらに深まった感じがしていました

そんな溝を埋めてくれたのがこちらの書籍です。

10年以上前から欧州で進められてきたバーチャルエンジニアリングにより、欧州の自動車産業がどのように変わったか。V字型開発モデルにおける検証などの後期プロセスの前寄せ、そのためのデザインシンキングという名前のワイガヤ、現場力の強さとそれに依存しないモノづくりについて幾何公差と寸法公差を使った説明、すり合わせの強みの転換など、盛りだくさんの内容で説明しています。

現場力の強みを発揮してきていた日本の自動車産業は、バーチャルエンジニアリングにおいてはイノベーションジレンマに陥っているものの、これまで培ってきたすり合わせの力はバーチャルエンジニアリングに移行しても発揮できるものと主張されています。

それほど分厚くなく、明快な書きっぷりなので短時間で読めました。強引な前提で議論をリードしている感もなく、実現可能性についても希望が持てる内容でした。

IoT導入のヒントを得るには、まだまだ私の勉強が不足しているような状態ですが、多くの疑問が氷解しました。

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